2000/09〜2001/06 作業
CY50 薔薇 レトロバイクの逆襲


私の愛車となった原付のレストア奮戦記です。
事情により、多少掲載文の時期がずれている部分がありますがご勘弁願います<(_ _)>


私の友達から、スズキ 薔薇(ばら)を購入しました。
かつて私の相棒として活躍した「アドレスチューン '90」からスクーターで数えると7年ぶり、職場でミニバイクレースへ参戦する為に譲った「NSR 50」以来6年ぶりの原付となりました。
車を売却した時からほとんど自転車行動をしてきた私にとって、大いに機動力の源として活躍させるので、徹底的にレストアしながら大事に乗ろうと思います。


それでは、作業開始です。
手始めに修理・交換が必要となる部分のバーツを購入する必要がありました。
困った事に、この「ばら」は生産終了から10年以上経っているので、交換部品がメーカー欠品となっている可能性があるのです。ですから直すのだけでも一苦労しないといけません(^^;
でも私みたいな古強者になると、無い部品は「他車の部品を流用」という、訊いただけで難しそうですが非常に役立つ方法を採るわけです。


最初に手を入れたのはフロントブレーキのワイヤーです。
写真のように、完全にブレーキワイヤーが腐っています。 中のワイヤーがさび付いていて完全にKOしてます(笑) まぁ年式相応ですね。
この部分の他にFブレーキレバーが折れていたので、先日友達と一緒に上野のバイク街でレバーを購入したのですが、書かれていた注意書きが見逃せません!
「ほとんどのスズキ車に取付OK」と有り難いことが書かれていました。
案の定レバーはボルトオンで取付できました。レバーの長さが少し長く感じるのですが、形状は全く同じ!
そこで私はふと思ったのです。
「ひょっとしたら、ブレーキワイヤーも流用が効くんじゃないか?」


そんなわけで、スズキ アドレス50用のFブレーキワイヤーを使ってみました。
(スズキ純正部品番号 58100−29C00 価格 1210円)
答えはビンゴ!! ボルトオンで装着できました。 ただしこれを使うとワイヤーがかなり長いために、取り付けた後にワイヤー全体の位置を調整する必要があります。
上記写真は取付途中の段階ですが、かなり余ってしまっているのが分かりますか? この状態だとハンドルを切る度にワイヤーとフロントフェンダーが干渉するので危険です。
どうにか途中の部分で調整して、現在はあまり干渉しない位置になりました。
・・・この後、あまりにもワイヤーの干渉が目立つので、ここも本来の純正品を取り寄せて修正しました。


さて、次はエアクリーナーとキャブレターです。
エアクリーナーは友達が見た時には、既にクリーナーの役目をするスポンジがボロボロになっていました。よって直キャブ状態なのです。
車のキャブみたいに茶漉しを使うのも有りなんですが、なるべくメンテフリーとしたいのです。
そんなわけでここも純正エアクリーナーを使いたい所ですが、探すのに苦労しそう(だったら純正品頼めよ!(^^;)ですが、他の2ストバイクのエアクリーナーを見ると、どれも似たような材質なのです
それなら・・・と思い、私はRGV 250γ(ガンマ)用のエアクリーナーを切り取って使用しました。
(スズキ純正部品番号 13781−12C01 価格 1100円)
これは結構大きめですが、上手く使うとクリーナー3〜4個分の大きさになります。
このエアクリーナーにはオイルが湿らせてあるので、切る時には注意します。

作業を並行して、肝心のキャブレターです。
「ばら」のキャブレターは現在のメットインスクーターとは異なり、エンジンが直立していてこのエンジンの前側に付いています。従って外装を外す必要があります。
さて、ここは友達が事前にキャブレターをバラして清掃したので特にいじる必要が無いのですが、念には念を入れて洗浄します。(灯油やガソリンで洗ってもOK)
メインジェットやスロージェットに詰ったゴミを、裁縫道具の待ち針などを用いて綺麗にすると一緒にキャブレター内の汚れをキャブクリーナーとウエスを使って綺麗にしました。
あとは元あった通りに組み付けます。


キャブレターが終わったので、次はプラグです。
伊達に20年近く経っていませんね(^^; プラグの状態が悪かったので、新品に交換しました。 私が行ったお店には純正プラグより番数が高いものしかなかったので、仕方なくこれを購入しました。
(NGK BP6HS 価格 290円)
「ばら」はプラグも外装を外した状態でないと脱着困難な上に、直立エンジンなのでちょっと工具が入り難い場所に取り付けられています。(エアクリーナーの真後)
・・・プラグコードも社外の良いやつに換えるべきですかね?


エンジン関係の部分は一通り終了したので、この時点でキャブ調整を行いました。
その前にガソリン入れないと・・・(笑) 外装を付けて近所のスタンドで給油しました。
チョークを引いてスターターを6〜7回踏み込むと・・・おお!掛かった掛かった!
しかしチョークを戻してもアイドリングの回転が高いです。 リヤブレーキを掛けていないとエンジンが駆動につられて高回転まで回ってしまうので、キャブのアイドルスクリューを右に1回転半させました。
するとエンジンが大人しくなって・・・あらら、止まっちゃった(笑) スクリューを左に半回転戻して再びエンジンスタート! ・・・おっ、低回転でエンジンが回り続けます。 アクセルを回すと綺麗にレーシングします。おお?セッティング出たのか??
この状態で走行してみました(私の家の前は私道なのです。悪しからず)が、いい感じにエンジンが吹けます。ばっちりじゃん!
あとはプラグの焼け具合ですが、これまたいい感じに焼けていました。おおお!

・・・余談ですが、かつてこんなに早くキャブセッティングが決まる事が無かった為に、余計嬉しく感じました。「これこそ「いじる」の醍醐味なんだな!」と一人心の中で狂喜乱舞しました(笑)


このウインカースイッチの形で何を流用したかを一発で見抜ける人はなかなかマニア!
これはNSR 250R用のウインカースイッチの先端部分です。
この部分だけ友達が「ばら」を購入した時から付いていなかったので、家の押入れのガラクタ箱を漁って見つけたものです。
今現在の原付のウインカースイッチはほとんどがプッシュキャンセラータイプですが、これは手動です。(自分でウインカースイッチを真ん中に戻す必要がある)
写真が見辛いかもしれませんが、ホーンスイッチの下にチョークレバーが有ります(笑)


しばらくお家騒動があったので、上記に記載した部分まで直したまでで一区切りさせて、ナンバーを無事取得!!しばらくは足として活躍しましたが、また修正せねば・・・と思い、手直しを再開(^^;

これはウインカーのところを撮ったのですが、友達から譲ってもらった時にウインカーレンズが1個欠品していました。
これだけは無いと捕まってしまうので、純正で2個取り寄せました。
(スズキ純正部品番号 35612−02501 価格 170円)
・・・でもこれってはめ込むだけなんですね。簡単すぎて拍子抜けしました(^^;


肝心のブレーキもそろそろ効きが悪くなってきたので、ブレーキシューを前後とも交換しました。
形状は前後とも一緒でした。(スズキ純正部品番号 54400−02820 価格 1セット1380円
・・・おい!何で純正のブレーキって値段が高いんだ? 前に交換したKITACOのブレーキは確か1セット800円位だったぞ!!
・・・まぁブレーキの効き味が良くなったのですが、値段が・・・ねぇ。


これは本来だったらいらないのですが、現在の事情を考えると必要と思ったので付けてみました。
単なる南京錠ですが、「ばら」はシートの下にガソリンタンク(注入口)があるので、悪戯されやすいのです。
ですから「見た目だけでもセキュリティー」を考慮した結果がこの方法でした。
実際これを付けるとシートが開かなくなります。


それとRタイヤも交換しました。ゴム系の部品(タイヤ含む)はやはり経年変化が激しく、特にタイヤなんかは使い物にならないでした。(だって2ヶ月しないでナチュラルスリックになるのですから(^^;)
こればかりは探すのがしんどかったです。現在のスクーターは10インチがほとんどなので、「ばら」の8インチはほとんど見かけなかったからです。
仕方無く近所のバイク屋さんで、部品発注すると同時に交換してもらいました。(工賃込み7500円)


・・・いろいろと手を入れましたが、上記の写真が現在の姿です。
ガソリンは贅沢に「ハイオク」を入れています。だってエンジン壊したくないもん!(笑)
よく信号待ちで他のスクーターが並ぶと笑われたり懐かしがられますが、私の自慢の愛車です!
確かに自転車より行動範囲は広がり、しばしば会社(某東京23区)まで乗って行くこともあります。
しかし・・・ナンバーの番号が縁起が悪いので、近日再取得する予定です。

あとは車の復活が私にとっての目標です!

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