2000/09/22 作業
RF1 ステップワゴン ユーザー車検に挑戦!


いやはや、大変お待たせしました。
実に約2年ぶりのネタで申し訳無いです<(_ _)>
今回は私の友達のおじさんの愛車「ステップワゴン」のユーザー車検の全容を掲載します。

(2004/11/06 「自動車検査・登録ガイド」へのリンク・その他文章修正)


私の友達のおじさんから、今回ユーザー車検をやりたいので教えてくれないか?との依頼を受けました。 何でも車検を安く済ませたいとの事です。
おじさんとは友達もそうですけど日頃何かとお世話になっているので、今回のユーザー車検をトータルサポートすることになりました。

申し訳ないのですが、デジカメで数枚撮影したものが、操作ミスにより消去されていました(T_T) よって、検査ライン合格通過後の写真しかありません(T_T)
文章だけとなってしまいますが、皆さんがもしユーザー車検をやりたい!と思うのでしたら是非とも参考にして頂きたく、車検前日から車検完了までを掲載します。


それでは、作業開始(なのか?)です。
最初は陸運支局に継続検査の予約をしないといけません。
私の住んでいる街は埼玉の大宮(現在は「さいたま市」)が管轄なので、大宮の陸運支局の「テレフォンサービス」で継続検査の予約をします。音声ガイドに従う方法なので簡単だと思います。
陸運支局は月曜と週末が結構混む習慣?がありますので、無理の無い日時に予約を入れるのがベターだと思います。
今回はおじさんと話した結果、9月22日を選びました。無論無理の無い午後の検査です。
日時と午前午後を選択してOKがとれると、今度は確認コードなるものを教えてくれるので、メモしておく事をお忘れなく。 当日陸運支局へ行ってから(泣)を見る羽目になります。
(なお、継続検査に限り、どこの陸運支局でも受けられるそうです。)

検査予約等の詳しい事は、下記のHPを参照してください。

http://www.mlit.go.jp/jidosha/kensatoroku/inspect.htm
「新しいウインドウ」にて表示されます。


車検の予約が取れたら、音声ガイドで当日継続検査に必要な書類を教えてくれます。
書類は下記の通り全部で7つあります。(上記HPでも掲載されています)

1 自動車検査証(車検証)
これは当然必要ですね。「携帯」が義務付けられてますからね。

2 自動車税の納税証明
年に一度くる(困った)やつです(笑) 税を支払った後の残った部分が証明となります。
納税していないと、車検が受けられないので注意が必要です。
もし紛失した時は、最寄の税務署等で納税の証明となるものをもらってください。

3 点検整備記録簿
24ヶ月点検の全容と点検状態を示した書類です。
ユーザー車検の場合、この項目に関する内容は原則として自分でやる必要があります。
点検項目の通りに点検して、駄目な部分は修理・交換するのです。
自信が無い場合、素直に整備工場等に車検を依頼した方が無難(!!)
(この部分で面倒臭がる人が多いんじゃないかな・・・多分(^^;)

4 自賠責保険(共済)証明書
車やバイクが公道を走るのであれば、加入が義務付けられている保険です。
たいていは車検証と一緒に添付してある人がほとんどだと思います。
ただし、期限満了が近い場合は更新しておいた方が良いと思われます。

D 自動車重量税納付書・印紙
E 継続検査申請書(3号様式)
F 自動車検査票・手数料納付書・印紙

D〜Fは、当日陸運支局の近くの代書屋さんに任せた方が無難だと思います。
以上1〜4の書類を揃えて当日まで待つばかりです。
この時、致命的な事故はくれぐれも起こさないように!(笑)


さて当日になりました。
おじさんが結局この日まで仕事に使っていたので、検査に行く前に24ヶ月点検とタイヤ交換を併せて作業しました。
分解整備記録簿の項目通り、必要な部分を目視や触ったりして点検します。
今回のステップワゴンはタイヤ以外フルノーマルで、あまり乱暴な扱いをされていない車なので、致命的なダメージ(要は車検不合格になる個所)は皆無でした。
タイヤはフロントが僅かにフェンダーからはみ出ている(本当に1mmくらい)ので、ノーマルタイヤに交換しました。
ホイールにフルカバーが付いている時は、これを外していく事をお勧めします。検査ラインに入る前に、検査官がタイヤとハブのナット締め具合をハンマーで検査するからです。
全ての項目が終わったら、記録簿にそれぞれ作業の結果を記載します。
記録簿は2枚一組です。注意してくださいね。
(本当は記録簿に記載されている項目を点検しながら記載するのです(^^;)

これで事実上、上記1〜4の書類が揃った事になります。 そうそう!自分の認め印(印鑑証明の印鑑ではなく)と、車検予約の時にガイドされた確認コードを記載したメモを持っていきます。
忘れ物が無い事を確認して、いざ陸運支局へGO!!


このまま陸運支局で検査!・・・という前に、やっておかないとならないものがあります。
まず予備検査を受けましょう。 陸運支局の周りに検査屋さんが必ず有るはずです。
この検査は一発合格には無くてはならない儀式・・・とでも言いましょうか。主に陸運支局の検査ラインにまつわる検査を事前にやる事によって、無駄な不合格を抑えるのが目的でもあるわけです。 余程一発合格に自信が有る時でも、ちゃんとやっておきましょう。気になる検査費用は約4000〜6000円です。(店によって多少バラツキがある)
因みに今回は私が整備士現役の頃に使っていた検査屋さんだったので、検査料金をおまけしてもらいました(^-^)/ ラッキー!

ここで4灯式ヘッドライトでHIビーム時にLOビームが一緒に点灯する車両は、LOビームにガムテープ等を貼られる事がありますが、くれぐれも剥がさないように! ヘッドライトの光軸検査は基本的にHIビームを測定するからです。
ステップワゴンの場合(マイナー前)は2灯式なのでそのままです。

次に上で説明したD〜Fの書類を代書屋さんで作成してもらいます。
この時自賠責保険の期限が満了に近い時は、代書屋さんで更新できます。
書類作成料金はどの店でも同じです。(行政書士の報酬額は決まっている)
今回は自賠責保険と合わせて29500円でした。

これらが終わったら、陸運支局へいざ出陣!


陸運支局に来たなら、最初に代書屋さんで作成した書類に印紙を貼る必要があります。
(自動車重量税や検査料等の印紙です)
大宮の陸運支局の場合、14番窓口(陸自正面入口から見て右の古い建物)で印紙を貼ってもらいます。
この時自動車税の納税証明は、窓口の人が抜き取って、代わりに確認の印が押されます。
合計39200円かかりました。 ・・・ステップワゴンってこんな車重あったっけ?(^^;
終わったら、分解整備記録簿の「工場側」(感熱紙の裏側)を書類に追加します。

次に継続検査の予約確認をします。 5番窓口(陸自正面入口から見て左の建物)で確認をします。(電話予約をした時の確認コードをここで使うわけです。)
ここで「検査ラインは初めてか?」と聞かれるので、本当に初めての人は指示どおりに検査ラインを見学してください。
私の場合は検査ラインの経験が有ったので、それを述べました。
窓口の係員が書類を確認し、異常が無ければ「検査ラインへ車を持っていってください」と言われます。


大宮の陸運支局の検査ラインは 5コース6コース になります。 決められたレーンに沿って車を移動させます。
途中に検査官が居ますので、この検査官の指示通りライトやウインカー等を作動させます。
終わったら、車から降りて車体番号の刻印を確認します。
普通の乗用車は、刻印がエンジンルーム内に刻まれている事がほとんどです。

さて検査ラインの順番がまわって来たら、検査スタートです!
最初に駆動軸を入力するボタンがあるので、それぞれの駆動方式のボタンを押します。
今回は前輪駆動です。(フルタイム4WDの場合、検査官に知らせてください。)

1 フロントブレーキの効き具合検査
電光掲示板の指示に従って、「踏む」が光った時にブレーキを踏みます。
タイヤがロックするまで確実に踏み込みます。

2 スピードメーターの誤差検査
車のスピードメーターを40Km/hにした時に、備え付けのボタンを押します。
陸自の場合、自分でタイヤを回す必要があります。
(現在は自動でローラーが回転する器具に置き換わっているそうです。)

3 リアブレーキとサイドブレーキの効き具合検査
フロントブレーキと要領は一緒です。この時サイドブレーキも検査するので忘れないように。

4 サイドスリップの検査
車を直進状態を保って、ゆっくり静かにテスターの上を通過します。

5 ヘッドライトの光軸検査・排気ガス濃度検査
白線の手前まで車を進め、右側に鏡が付いているので調整して車を止めます。
ライトをHIビームにして車から降りて、後ろの方に排気ガステスターのプローブと呼ばれる測定棒があるので、これをマフラーに挿してしばらく待ちます。
結果がOKでもNGでも、この時点までの検査記録を記録紙記入機に入れてハンコを押してもらいます。

6下回りの検査
前輪を所定の位置に合わせて車を止めます。 この時右前方に検査掲示板が有るので、この指示に従ってください。(検査官が指示してくる場合もあります。)
検査途中、機械でハンドルを揺すったり、車が揺れたりしますけど気にしない事。
終わったら少し前に車を移動させて、検査官の詰所?に行って合格の判をもらいます。
NGが有ったらここで指摘されますので、検査官の指示に従うこと。

NGが無ければ、検査ラインでの検査は終わりです。


検査に合格したら7番窓口に書類を持って行き、新しい車検証と有効期限のステッカー(フロントウインドに貼る四角いやつ)が交付されます。 これで終了となります。

今回のユーザー車検で使った金額は、およそ75000円でした。 これは一般の自動車整備工場へ依頼するより圧倒的に安い金額となりました。
ただし当然車種によって、または車の状態によっては金額の誤差があります。
私のように経験のある人や、少しでも車検を安く済ませたい!という人に、是非ともユーザー車検をお勧めします(^^)/

今回の作業の反省点・・・
1 ユーザー持込と業者持込では、検査完了までの進む順序が結構違う。
2 現役を退いて3年のブランクは大きい。検査ラインで戸惑ってしまった(^^;
3 デジカメをいい加減買い直さないと、ろくな目に合わない(T_T)

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